〜戦国武将三英傑の巻 其の弐〜
豊臣秀吉
今回は天下統一の立役者、豊臣秀吉のホロスコープを観ていきたいと思います。
豊臣秀吉は農民の出とされていますが、出自も不明確で、生年月日も最近は天文6年2月6日が有力視されていると言うだけで、確かな裏付けは無いようです。
ですので今回のホロスコープ鑑定も、もし生年月日がこれで合っているなら…と言う前提条件が付きますので、ご了承をお願い致します。
天文6年2月6日をユリウス暦に直すと
1537年3月17日、
現在使用されているグレゴリウス暦に直すと
1537年3月27日になります。
牡羊座の第1旬の生まれですので、牡羊座の猪突猛進的な性格が強調されます。決して視野が広いとは言えませんが、目標に向かって一直線のひと。
豊臣秀吉のイメージって、
農民の出で天下人になった、戦国時代いちばんの出世頭で、女好き。
そんな風に思っている方が多いと思いますが、秀吉のホロスコープを観てみると、ちょっと様相が変わって見えてきます。
この連載、紹介している武将をキャラに採用しているゲームも同時に紹介していますが、女性向け恋愛シミュレーションゲーム「イケメン戦国」で秀吉さんに興味を持って、このブログにたどり着いた女子は、イケメン戦国では秀吉さんはモテモテ&お兄ちゃんキャラに設定されているので、読んだら実際の秀吉さんには幻滅しちゃうかも…^^;
なので、最初からその旨お断りしておきますね。
女を踏み台にのし上がる?
秀吉の正室である北政所(ねね)や、側室の淀君(茶々)、茶々とは親戚筋にあたり、茶々と同じように秀吉の側室だった京極竜子など、秀吉が選ぶ女性は皆、秀吉自身より身分や家柄が上の女性ばかりだったようです。
史実の秀吉は、女性に関してはいわば逆玉狙い。
秀吉の女性関係を表す金星は本来の守護星座で金銭や五感を司る牡牛座にあり、水瓶座の冥王星とスクエアですからこれが逆玉狙いを示していると思われます。
また牡牛座は生殖や相続を表すさそり座のちょうど反対側にありますが、さそり座は冥王星の守護星座です。
金星は小惑星のベスタと合。ベスタは俗に義務を表すとされていますので、秀吉にとっては女性というのは
「自分の社会的地位を上げ」「上り詰めた地位を磐石にする為の跡取りを産んでもらう為のもの」
と言う認識だったのでしょう。
秀吉の火星は魚座なので、同情心が強く、優しくてマメなタイプだったのは事実でしょう。でも、その根っこには野心が隠されていたタイプ。
純粋に愛情だけで結ばれた間柄なのでは無く、野心を遂げる為の道具でもあったと言う事ですね。
一般的に女好きの好き者と見られる事が多い秀吉ですが、子供に恵まれなかったのは周知の通り。
秀吉の子は淀君が生んだ男児2人と、長浜城主時代に妾に産ませた一男一女だけだったと言われています。
今の様に医療技術や知見も未発達だった時代、子供を産んでくれる女性を求めて、身分や家柄の良い女性を必死に口説いてまわる秀吉の姿が、眼に浮かぶ様です。
妻を表す月は身近な人間関係を表すとされるドラゴンヘッドと合。子供を表す水星はトラウマやコンプレックスを表すとされるキロン、発展を表す木星と合で、この2つのグループはイージーアスペクトを形成しています。
正室、北政所との間には子供に恵まれませんでしたが、北政所は親戚筋の子を養子にとって跡継ぎにしようと思っていた様ですから、月のアスペクトはこのことを暗示しているのでしょう。
ですから単に女性関係が派手だったからと言うだけでなく、秀吉は「血筋」に拘って北政所の気持ちを無視し、傷付けた事になります。そしてそのことによって自らの晩年も豊臣家の行く末も、狂わせてしまったと言えます。
幸運の星木星は、月…つまり北政所を加護しているのですから、秀吉が「血筋」にこだわらず、北政所をのやり方を認め受け入れていたら、豊臣家は大阪・夏&冬の陣で徳川家康に負けて、豊臣家が途断える事にはならなかったのでしょうね。(ただし豊臣家自体はその後、再興されたそうですが。)
越後の龍と呼ばれた上杉謙信は、熱心な毘沙門天の信仰者で生涯不犯(妻帯禁制)を貫いた為、子供は全て養子だったそうですから、北政所が考えたように跡取りが養子でも問題は無かった筈なのですね。
秀吉にとっての主君である織田信長が、北政所に辛くあたる秀吉を叱り、北政所を励ます手紙を送っていたのは有名な話ですが、このように血筋に拘っていたと言うことは、裏を返せば秀吉が自分の出自を恥じて、コンプレックスを持っていたと言う事に繋がります。
秀吉は多肢症だった?
秀吉には右手の指が6本あったと言われています。多肢症と言うのだそうです。正確には親指が2本あったとのこと。
宣教師ルイス・フロイスや、家臣で家族ぐるみの付き合いがあった、前田利家が遺言の書の中にそう書き残しているそうです。
先程子供の星として紹介した「水星」は、人体では肩から下の腕を表すふたご座の守護星でもあります。
先述の通りトラウマの星が絡み、制限の土星ともイージーアスペクトなので、これは秀吉の多肢症を表すアスペクトでもあるのでしょう。
この指が6本あったことを、天下人になった秀吉はとても気に病んで、隠していた様です。
と言うのも武家や公家なら幼いうちに処置していたものが、農民の出であったが故に処置出来ないまま成人してしまったのですね。
こうしてみると、秀吉が何故晩節を汚す様な人生を送ってしまったのかが分かる様な気がします。
実はコンプレックスの塊だった(⁈)秀吉
自分を愛し支えてくれる北政所を傷つけてまで、身分や家柄が上の女性との間に子を設ける事に執着したのも、
指が6本あることを隠していた事も、
すべて秀吉が自分の出自について、コンプレックスを持っていたことに繋がります。
コンプレックスは、時として人を成長させ成功に導くバネとなります。秀吉も途中まではそうだったでしょう。
ところが成功して天下人になっても、出自に対するコンプレックスは克服出来なかったのでは無いでしょうか?
いや、むしろ克服するどころか、かえって強烈に意識するようになっていたかもしれません。
これは言い方を変えれば、潜在意識の上では秀吉は自己評価が低く、自己否定の意識が働いていたということになるでしょう。
だから逆玉狙いや右手の指が6本あることを隠すことで、自分のコンプレックスをカバーしようとしたのでしょうけれど、実はこれ、何の解決にもなっていません。
農民の出であるからこそ、これまでの領主や大名とは違った視点から政策を打ち出し、天下統一を成し遂げたのですから、秀吉は自分の出自にもっと自信を持って良かったのです。
出世しようという目標があるうちは良かった。
けれども目標をいざ達成してみたら、潜在意識における自己否定が顔を出して、自らマイナス方向に物事を動かしてしまうようになったのだとしても、不思議はありません。
現代でも、自分自身に自信がない人ほどブランドにこだわり、ことさらに高級ブランド品を身に付けたり、一流の会社や組織にいることを自慢したりしますね。
秀吉もそういう意味では、同じ穴のムジナと言うことになるでしょうか。
ただしそうは言っても、これだけの大出世をする人は滅多にいませんから、時代に選ばれて生を受けた人物である事には違いありません。
秀吉の主君であった織田信長は、百姓の出の秀吉だけならず、宣教師が連れてきた黒人の奴隷を臣下に抱え、ゆくゆくは一国の城主に取立てようと考えていたとか。
つまり織田信長は、能力さえあると見なせば、出自にかかわらず目をかけ、取り立ててくれるような超リベラルな人だったんですね、、、。
故に本来なら、その信長に見出された秀吉は、権威を傘に来て保身を図るのでは無く、自己修練によって自分の存在価値を高めるような努力をするべきだったのです。秀吉のホロスコープを見る限り、北政所にはそれを支えるだけの器はあったはず。
ところが秀吉自身は、当時の常識や身分制度の価値観と言う枠の中から、抜け出せきれなかったのでしょう。
そういう意味では、自分自身であり、上司をも示す太陽のアスペクト(メジャーアスペクトはトランスサタニアン[土星外惑星]のみ)は、主君の信長はともかくとして、秀吉本人は活かしきれてない=信長の想いや価値観を完全に引き継ぐ事は出来ていなかった…と言う事になるのでしょう。
(秀吉の自業自得なのかも知れませんが)秀吉が自分の出自に自信を持てるような教育を受け、その上で自己評価を高める事に繋がるような教養・修養を積めなかった事が悔やまれますね。
もし秀吉にそれが出来ていたなら、秀吉の晩年もその後の日本の歴史も、大きく変わっていたのかも知れませんね。
次回は、徳川家康を予定しています。
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秀吉をキャラに採用しているゲームと公式サイト
イケメン戦国♦️時をかける恋PV
https://www.youtube.com/watch?v=lqEtshYtLXU
同公式サイト
https://ikemen.cybird.ne.jp/title/sengoku/index.html
天下統一恋の乱 Love Ballad 公式サイト
http://koi-game.voltage.co.jp/fantasy/koiranlb/hana/
戦国無双 公式サイト
https://www.gamecity.ne.jp/sengoku/history.html
信長の野望 on-line
http://www.gamecity.ne.jp/nol/newcomer/index.htm
戦国BASARA 公式サイト
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太閤立志伝
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