早いもので、今年も立春を迎えました。
今年の旧正月は2月8日ですから、これから、名実共に新しい年の運気が動き始めることでしょう。
俗に春は「木の芽時(きのめどき)」と言って、体調や精神状態が不安定になり易い季節でもあります。
と、言われれば日本人なら誰でも思い浮かべるのが「花粉症」かも知れませんね。
少し専門的な話になりますが、春は陰陽五行思想では木気(性)にあたり、木気は「浄化」に関係する五行になります。
冬は水気(性)で、水気の食べ物の中には「漬け物」や「酒」があるのですが、この漬け物や酒、時間が経って発酵が進み過ぎると酸味が出て、お酒ならお酢になりますね。
勘の鋭い人ならもうお判りと思いますが、木気の表す味覚は「酸味」になります。
そして、聞くところによると、実はお酢と言うのは体にとっては異物で、本来は毒なんだそうです。
ところが「毒には毒をもって制す」とでも言いましょうか、酢には体内の毒を排出させる効果がある(つまり、デトックス効果がある)のだそうです。
春の味覚は、多かれ少なかれこうした傾向があります。冬の間に体内に溜め込んでしまった毒素を排出させる働き=浄化作用=があるんですね。
代表的な例が、フキノトウや竹の子などの「山菜」です。
でも山菜はアクが強いので、どんなにアク抜きしても、食べるとお腹が緩くなるなど体調を崩す人もいるようです。
こうしたアクの強い春の食材を食べた時は勿論のことなのですが、そういうものを食べなくても、何故か春になると体調を崩してしまうという人は、そうした形(症状)で体内の毒素が排出されている=排出しなければならない毒素が過剰に蓄積されている為に、排出に伴う症状が出ている・・・とも考えられるわけです。
一種の副作用と言うか、好転反応ですね。
となれば木の芽時の不調を改善する為には、冬場の食生活を見直してみる必要があるという事になるでしょう。
花粉症もまた然り、です。
よくお肌のターンオーバーには28日間かかると言いますが、体の全ての細胞が入れ替わるのには90日間かかるのだそうです。
という事は丸々1シーズンですね。
ですから春先に花粉症に悩まされている人は、初冬に入った頃からの食生活に気を付けていれば、春先の花粉症の症状が軽くなる可能性があるというわけです。
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