朴槿恵大統領の周辺が相変わらず騒がしい。大統領職務停止になった今も、大統領はマスメディアのインタビューに対応し、情勢の転換に躍起になっている様だが、果たしてその行方は・・・?
朴槿恵(パク・クネ または クンヘ)
1952年2月2日、韓国 大邱市の生まれ。出生時間は不明。
取り敢えず彼女のホロスコープを観てみよう。
まず目に付くのは赤いバッテン・・・活動宮のグランド・クロスだろう。
このクロス、金星・キロン、木星、天王星、土星・海王星からなっているわけだが、木星やキロンは宗教を表すことがある。
特に金星とキロンの組み合わせは、「感情的な癒し」を意味するところから、占い師や巫女、エステティシャンには多い組み合わせと言われる。
また海王星と土星の組み合わせは、理想の実現を意味する一方で、配置によっては時代のスケープゴートになりやすい傾向もある。
今回の事件の発端となった朴槿恵大統領の親友、チェ・スンシルこと崔 順実(チェ・ソウォン)は実業家でシャーマンでもあると言う。韓国のラスプーチンと呼ばれているらしい。
パク大統領にしてみれば、恐らく彼女のお陰で救われた事も多々あったのだろう。文字通り、自らの理想通りの数少ない心を許した人間の一人だったはずだ。
だが、崔 順実が逮捕されたその日(2016/10/26)トランジットの冥王星は山羊座からパク大統領の土星を剋し、トランジットの火星はパク大統領の山羊座のジュノーに重なり、パク大統領の海王星を剋していたのだ。
山羊座は国家と関わりが深いサインなので、ここから韓国情勢は混乱に向かい、朴槿恵ー崔 順実弾劾訴追事件に発展していく事となったわけだ。
パク大統領は退任を拒否し、敢えてレームダック状態を維持する選択をしているが、懸命な選択だったかもしれない。
と言うのは、火星と海王星、土星の三つが絡むと「暗殺」と言う形で表れる事が多いが、辞任して仕舞えばセキュリティーも甘くなりかねない。あの国のことだから検察も100%信用できるわけではないだろう。それを防ぐ意味で、地位に執着した事は有効だったとも言える。
特にホロスコープ上では太陽は自分自身であると共に父親を表す事がある。
パク大統領の土星と海王星は、太陽ともアスペクトしているが、彼女の父親である朴正煕故韓国大統領は自らの側近に暗殺されている。
すなわち、かなり用心深く行動しないと父親と同じ末路を辿りかねないわけだ。
恐らく崔 順実はそうした不安を癒す存在としても、大きな役割を背負っていたのだろう。
だがパク大統領もまた父親同様に、ある意味側近とも呼べる親友に裏切られた形となってしまった。
Wikipediaによると朴槿恵大統領は父親が暗殺される5年前、母親も朝鮮総連から指示を受けた在日韓国人によって殺害されている。(文世光事件〈※1〉)
崔一家と朴一家の交流は五代前に遡るそうだが、こうしてみると、両親を暗殺され魂に深い傷を負った少女が、親とも関わりが深かった崔一族に頼る様になったのは自然な流れだったのだろう。
韓国内ではパク大統領の性格の悪さが噂される事もある様だが、両親を暗殺されているのである。しかも父親は側近に殺害されているのだ。人間不信になって当然だろうし、猜疑心の塊になって自分を守るために偏った言動を取るようになったとしても不思議は無いし、それが本来の性格では無いはず。
事実、感情のパターンを示す月は牡牛座の可能性が高く、火星と衝の位置関係にあるが、山羊座の金星とキロンが調停に回っているので、頑固さが玉に瑕ではあるものの、奥ゆかしい古風で優しい女性のはずだ。
ただし、月や金星にキロンがかかっていると言うことは、母親の死がうら若き乙女だったパク大統領が、深い悲しみと心の傷を負った事を示している。
さて、パク大統領の今後についてだが、今回の危機を乗り切れば、復権の可能性はあるとみる。
その鍵は異性関係にある。
今まで独身を通してきた朴槿恵大統領だが、BFを持ち、一人の女性としての幸せを求める事で状況が変わる可能性があるのだ。
パク大統領は既に60代半ばになっているが、恋に年齢は関係ない。むしろ立場的に落ちぶれてしまった今、あるいはこれからの方が、男性は近寄り易くなるのかもしれないしね。
本当は政界からは距離を置いた方が良いと思うのだが、太陽・木星・土星・海王星のレクタングルを持っているので、完全に身を引くのは難しいかもしれない。
だが例えばの話、社会的企業家などとして再出発するなどは有望かもしれないし、それがきっかけになっていい人が見つかる可能性もある。
まあ、早い話がパートナーがいなかったからこうした事件に巻き込まれた・・・と言う一面もあるのでは無いか。
要は心の隙を突かれた、と言う事だ。
〜自分の父親は大統領で、お嬢様育ち。側からみれば羨望の眼差しで見られる存在かも知れないが、その代わり、自分は両親の死も含めて、沢山の大切なものを犠牲にしている。〜
そう言う被害者意識だって、あったのだろう。
だからそう言う意味でも、大統領を退任したら、暫くは個人的な趣味やプライベートな付き合いに専念した方がいいだろうね。
今まで埋められずにきた心の隙間は、怖がらずに正当な方法で埋める努力をするべき。
そして、公私ははっきり分けることを学ぶ時期を過ごした方が良いと言う事だ。
韓国の始原図との兼ね合いもあって、厳しい時期はまだ数年は続くだろう。
暗殺の危険に晒される可能性もある。
けれどもこれまで書いてきたパク大統領に足りなかった部分に、パク大統領自身が気付き、心を入れ換え、大統領の地位や政治家と言う立場に対する執着心を捨てる事が出来るなら、そのうち味方も現れるだろう。
前出のレクタングルは神秘のアスペクトとも言われるが、そこに木星の保護が有るので、今のままの状態で終わる人では無い。
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