ロックダウンと土星の水瓶座入り


 

3/20に太陽が牡羊座入りしたのに引き続き、3/22に土星が水瓶座入りしました。

 

土星は18世紀までは水瓶座の支配星でした。

 

18世紀に天王星が発見され支配性の座は天王星に譲られましたが、現在でも土星は水瓶座の副支配星として扱われています。

 

この土星が水瓶座入りした時期に合わせて、世界各地で、武漢肺炎の流行に伴うロックダウン(都市封鎖)が起きているのは興味深い出来事と言えます。

 

元々、水瓶座の定位置は趣味や技能、イデオロギーなどを媒介とする組織やつながりギルド(同業者組合)やソサエティを表す第11室です。

国家のレベルで言うなら議会や友好国との同盟関係ですね。

 

ですから、当然、水瓶座にもこうした影響力が発揮される事になります。

 

土星と天王星はどちらも「壁」を表すなど似たところがありますが、天王星の壁は「意識や思考の壁」なのに対し、土星の壁の方が「俗物的で、より現実的な壁」として表れます。

 

すなわち、水瓶座の表す「友好関係」に、壁が作られる事になる。

 

実は江戸時代に日本で鎖国が始まった1639年は、土星が水瓶座に入った翌年でした。

この時期、日本だけでなく、東北アジア諸国でも海禁政策が取られていたそうです。

 

(現代の世相は、戦前や幕末に例えられることも多いですが、ホロスコープ的には時代や世相を表す星の配置が最も相似してるのは、安土桃山〜江戸時代初頭の戦国時代なのです。)

 

と言うわけで、土星が魚座に抜ける2023年までは、「なんらかの形で人々の移動や往来が制限される」事になるのかも知れません。

 

この土星の水瓶座座運行期間は、冥王星が2023年に水瓶座入り(ただし後半には逆行で1度山羊座に戻る)し、2043年まで水瓶座での運行が続く期間の、露払い的な意味を持つものになる可能性もあります。

 

 

冥王星・山羊座の時代から水瓶座の時代へ


2008年に冥王星が山羊座入りした翌年、日本ではちょうど自民党が下野し民主党が政権を取る事になりました。


その後、自民党が政権を奪還し安倍内閣が誕生し、今に至る事になります。


2008年〜2023年までは冥王星は山羊座を運行しています。


冥王星は通過(運行)中の星座が示す物事に対して、根本的な問いかけを与えます。


その物事は、何か?

その物事は、本来どうあるべきなのか?


全ての出来事の深層には、冥王星が通過中の星座が象徴する物事に対して、根本的に問い直すと言うテーマがあるのです。


これに対し、土星や天王星は通過中の星座が象徴する物事に対して、軌道修正を迫る働きをします。


意識のレベルで言うと、冥王星は深層心理や無意識、土星は表層もしくは顕在意識、天王星はその中間と言ったところでしょうか。


山羊座は政経占星術では国家(政府)や大企業、それらを運営するリーダーつまり国家元首や、president(プレジデント)=大統領や社長などを表します。


因みに個人のレベルで言えば、社会における目上や、自分で意思決定できる社会的ポジションや評価を表します。


つまり2008年〜2023年までは、

国家(大企業)とは何か?

国家(大企業)は、本来どうあるべきなのか?

を根本的に問い直し続ける時代だったという事なのです。


そうした問いかけが、2023年〜2043年までは水瓶座が象徴するものに対して行われる事になります。


さてその水瓶座の説明のところで出てきたギルド(guild)ですが、そこに加入している限りは仕事を与えてもらえたと言う点から言えば、現代ならさしずめ派遣会社や農協などが思い浮かぶかも知れません。


水瓶座のマーク♒️は、水瓶座の神話のひとつガニメデの水瓶の中に満たされている水を表すと言われていますが、


ガニメデはトロイアの王子で美少年だったといわれています。オリュンポス12神に不死の酒を給仕する為に、天帝ゼウスから永遠の若さと不死が与えられたと言います。


このギリシャ神話のエピソードから、水瓶座には「尽きる事の無いもの」と言う意味もあり、ギルドはそこから派生した象意なのだそうです。


さて、ここまで書けば感の良い人は既に察しているかもしれませんが、こと日本に限れば年金制度や国民皆保険も、こうした水瓶座の象意に合致するものだと言えましょう。


投資家の間では、武漢肺炎がきっかけで先進国の一部ではベーシックインカム導入に踏み切る事になるだろうとの予測があるようです。


事実、英国では一時的な導入が検討されるとの報道がありました。


ですが、仮に導入されたとしても、「ベーシックインカム(BI)とは何か」「(BIを含む)社会保障とは、本来どうあるべきか?」という問いが、2040年代初頭までは様々な出来事を通して続く事になるのです。



冥王星の移行期を埋める水瓶座の土星期間


昨年は冥王星in山羊座の時代の総仕上げとして、山羊座を運行していた土星は大企業や国家(各国政府)とそのリーダー達に対して、軌道修正を迫る働きをしていました。


今年から約3年間は、その軌道修正を求める動きは、水瓶座の象意である友好国との関係(同盟関係)や組合、社会保障の在り方や存在意義にも向けられる事になるでしょう。


日本でも、既にその動きは出ています。


とは言え、当面の課題として、最終的にどのくらいの規模の財政出動になるかはわかりませんが、今年度の武漢肺炎ショックによる経済危機に当たっての、補正予算の行方(内容)が気になるところではありますね。

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