義理チョコやめちゃいましたか?


今年のヴァレンタインはゴディバの「義理チョコやめませんか」キャンペーン(?)が話題になってましたね。


ゴディバのような海外有名チョコブランドなら、本命用に買う人が多いから、そう言うキャンペーンが打てたのでは?と思ったのは私だけでしょうか。


企業戦略のツールとして


実際、ブラックサンダーを出している製菓メイカーのユーラクでは、ヴァレンタイン仕様のブラックサンダーと言うことで「一目で義理とわかるチョコ」を出しています。(写真参照)


ところが日テレのインタヴューでは、ユーラクもゴディバの日本法人も「義理チョコ」では無く「義務チョコ」になってしまっているなら、やめた方が良いと答えていたようです。


これは明らかに「顧客層の違いによる、戦略の違い」でしょう。


この時期ブラックサンダーは、義理チョコだからこれくらいで良いだろう(安倍総理御用達チョコだから、目上にあげても失礼にはならないだろう…なんて、ちゃっかり計算してる輩もいるかも?)と言う、いわばお遊び感覚で義理用に買う人が多いのかもしれませんね。


ブラックサンダーの「一目で~」には、ユーモアを持って、「義理チョコを義務チョコにしないよう、ヴァレンタインをイベントとして楽しんでもらおう」と言う戦略の意図を感じますね。


平等を重んじ、感謝の気持ちを形にして表す日本の文化


個人的には義務チョコにならないよう、義理チョコをイベントとして楽しんでしまえと言うユーラクの姿勢の方に、共感します。


そもそも年賀状・書中見舞いに始まって、御中元に御歳暮と、日頃の感謝の気持ちを形にして相手に送るのが、ながらく日本の習慣として定着していたものが、ネットの(特にSNSの)普及で薄れ、今では日本郵便の郵便事業の方は赤字になっているとも聞きます。


日常的にハガキや手紙を送ることが廃れて来ただけでなく、昨今ではクリスマス・カードやバースデイ・カードなども、メールやSNSでのメッセージで済まし、カード自体も贈らない人が多いのでは無いでしょうか?



義理チョコくらい、生き残っていても良いんじゃ無いですかね。


義理チョコが広まったのは1980年代だそうですが、そこには本命チョコを貰えない人が可哀相と言う気持ち…貰えなくてミジメと、肩身がせまい思いをしている男性への配慮と言う、女性の優しさがあったように思います。


男性ならではの見栄やプライドに対する配慮…少し古風な言い方をすると「男性を立ててあげる」気持ちがあったのでは…と思うのです。


それが義務チョコになってしまったのは、本命の相手でも無いのに、職場にいる男性人数分のチョコを、あげる相手の肩書きや周囲との兼ね合いをいちいち考えて選ばなきゃならないから…なのでは無いでしょうか?


義理チョコは職場等なら(ブラックサンダーもボックス仕様で出ていますが)ヴァレンタイン仕様の箱詰めや大袋入りのチョコを、芸能人の楽屋の差し入れ感覚で、「皆さんでどうぞ」と一言かけておいて、各自銘々に取ってもらうくらいのイージー&カジュアルなスタイルの方が、純粋にイベントとして楽しめるし、続けられるのでは無いでしょうか?


職場で女子社員同士の競争が気になるなら、毎年当番を決めて、お金を女子社員から一定額ずつ集金して購入し、当番の方からから「女子社員一同からです」と男性社員に義理チョコ配っても良いですよね。


これくらいのやり方の方が男性社員にとってもお返しの時に気楽でしょうし、義理チョコを勘違いした人から、セクハラやストーカーされるなんてことも防げるのでは無いでしょうか?


要は、義理チョコって日本人ならではの感覚から生まれた、形を変えた「感謝の気持ちを形にして贈る」習慣だと思うので、負担にならないような、かつ、イベントとして楽しめる工夫があれば、やめなくても良いんじゃない?と思うのですが、皆さんは、どう思われましたか?