2018始動〜①〜


2/4は立春。

 

暦の上では、立春から新しい1年のスタートと云う事になります。

 

今年はどうなる?

 

さて今年は九紫火星の戊戌年ですから、五行的には火と土の気の影響が出る年回りです。戦後の日本は本命星が九紫火星で月命星は五黄土星。

 

火は土を生む五行ですから、今年は特に土の影響が強くなります。GW以降は社会的には自己主張や権利主張が、今まで以上に高まると同時に、他者に対する寛容さも失われ…と言うところを通り越して、自分の殻に閉じこもる人が、より一層増えるかもしれません。

 

年盤で日本の本命星・九紫火星が中宮に、月命星・五黄土星が坎宮にあるので、もともと星回り的にも閉そく感が漂い易い年回りです。

 

こう言う時は、実は火と土の反対の五行、金と水の気が問題の原因の鍵を握っています。

 

金気は文字通り、金銭を表す他に正義感なども表します。水気は文字通り、水を表す他に愛情や慈悲の心なども表しますが、こうしたものが「社会に不足している」と考えられるわけです。

 

これに対し、人身共に引きこもりがちな世相にカツを入れるのは、五行の木気にヒントがあります。戊戌の干支には木気の影響もあるので、基本的にはアンガーコントロール、つまり怒りの感情の扱い方が重要になってくるでしょう。

 

木の五行は文字通り、木を表す他に「癒しと浄化」に関係します。特に医療関係や宗教関係は木気の支配する領域です。

 

占いは一般的には水気に分類されますが、背後にはギリシャ・ローマ神話/ギリシャ四大の思想や陰陽五行思想=儒教など、宗教が控えています。その為、学問的には木気に分類される分野です。

 

そして今年、特に問題となっている五行のうちの火気を考えれば、「声による癒し」がより一層必要になることを示しています。

 

「口・言葉(火気)」と言う観点から言えば、「文字」では無く、「会話=おしゃべり」が重要になるのです。

 

現代はネットの普及により、SNSやメール・チャットでの交流が主流になっていますが、電話での音声による会話、或いは直接人と会って会話することが求められているのです。

 

ところが火気と土気に問題があると言うことは、言葉が原因で対立や争いが起きやすく、(相手に対する寛容さが失われているが故に)対話という形で解決出来ずに、結果として自分の殻に引きこもってしまう…と言う流れになりやすいのです。

 

また「浄化」と言う流れで言えば、社会における不正の摘発も増えると言えますが、そうした行為に適切な改善策を打ち出せずに、人々の間に、不満が澱のように溜まっていくことも考えられます。

 

土気(土壌)は色々なものを内包するが故に「寛容さ」の象徴であり、また壁の材料となることから、過度に攻撃(口撃=火気)されると、自分を護ろうとして壁(土気)の内側にこもるわけです。

故に事態がこう着状態に陥る…と言うこともありそうですね。

 

当事者同士が、相手に慈悲や思いやりの心を持てれば、解決の糸口も見つかるでしょうが、当事者同士がいっぱいいっぱいの状態でカリカリしている時は、「相手にも事情があるのだから」と気遣う余裕が、そもそも無かったりします。

 

そこの間に入ってクッションとなり得る存在が、臨床心理士などのセラピスト(カウンセラー)だったり、宗教家だったりするわけですね。

 

一方、占いは非常にプライベートでパーソナルな形で行われることが多いので、こう言う時は、家族やグループ・カウンセリングをしたり、説法・講話などの際に公開で相談を受けたりと、集団に関わる手段を持っているセラピストや宗教家に比べると、占い師は不利かもしれません。

 

ただセラピストにせよ宗教家にせよ、相性の問題はありますので、その点では占い師も必要かもしれませんね。

渦中にはまってしまうと、自分の問題は、冷静に判断出来なかったりしますから。(つづく