今年の豪雨被害の様子、分けても九州北部豪雨の土砂被害で、流れてきた流木(通常は流れないと言われる樹齢40年クラスのものも、流されてしまっていた)を見ていて、思うところがありました。
以前ブナの木(「どんぐり」などはブナ科の木の実)は保水力が高いと言う話や、原生林に近い組成で植林する方が自然災害に強いと言う話を聞いていましたので、ちょっと調べてみましたよ。
以下、ウィキペディアからで申し訳ないですが、要点をまとめ、構成樹木の一部の画像も集めてみました。
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【温帯常緑広葉樹林】には2つのタイプがあり、一つは地中海地方に見られる『硬葉樹林』である。夏期に雨が少ないため、葉を堅くしてそれに対応した樹木からなる森林である。
温帯常緑広葉樹林のもう一方が、『照葉樹林(温帯雨林)』である。夏期に多雨の暖温帯に成立し、葉は硬葉樹より大きく、表面のクチクラが発達して光って見えることからその名がある。
1982年の環境庁発表によると、日本列島の照葉樹林は森林面積の0.6%にすぎず、ほぼ全滅状態にいたった。
以上のような事情もあり、現在では社寺林として残っているものが大半である。
照葉樹林の特徴として、スギ林等の針葉樹林よりも酸性雨に強いこと、林内の湿度が高く、落葉期が集中しないため山火事に耐性があること、針葉樹などと比べ比較的根が深いため水源涵養林として適性が高いなどの利点をあげることができる。
明治時代の神社合祀に対して博物学者の南方熊楠が反対運動を行ったのは、合祀により社叢を持つ神社の統廃合が進み、照葉樹林が減少することに危惧を覚えたためであるとも言われる。
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ちなみに本州以南は亜熱帯雨林の特性が混じっているのか、テイカカズラ、ビナンカズラなどの蔓植物も多いそうです。
こうして見てみると、亜熱帯気候気味になっているのか、四季が曖昧で雨季と乾季の二季になりつつあるんじゃないかと言う日本にとっては、良い事ずくめじゃないですか?
にもかかわらず、照葉樹林の大半は消滅しています。非常に残念な事だと思います。
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