一年の始まり


ゾロアスター教の守護霊「プラヴァシ」
ゾロアスター教の守護霊「プラヴァシ」

もうすぐ春分の日ですね。

昨日は二十四節気の啓蟄。

啓蟄の次の節気が春分です。

 

占星学上の一年の切り替えと言うのは、一般的に見て

東洋系が立春を一年の起点にする事が多いのに対し、西洋系は春分の日を起点にする事が多いようです。

 

特に西洋占星術では牡羊座の起点である春分点を通過する日が、一年の始まりになります。

 

その西洋占星術発祥の地とされるメソポタミア地方の一角を占める現在のイランでは、イスラム教の暦であるヒジュラ暦のほかにペルシャ暦(イラン暦)が使用されており、そのペルシャ暦の元日が春分の日になっているのだそうです。

 

世界最古の一神教と言われるゾロアスター教は、古代ペルシャ(現在のイラン〜中央アジア/アフガニスタンの辺り)で生まれましたが、そのゾロアスター教のお正月・元日が春分の日なのだそうです。

このゾロアスター教時代に始まった春分の日をお正月として祝う習慣は、現在でも「ノウルーズ」として、ペルシャ文化圏に広く受け継がれているそうです。

 

と言うわけで、ペルシャ暦の成立とゾロアスター教の間には密接な関わりがあるんですね。

ちなみにペルシャ暦の一カ月は12星座の一星座の期間とほぼ一致するそうです。

 

他の暦も東洋では冬至を基準に計算されていたのに対し、西洋では春分を基準に計算されていたそうですから、西洋では如何に春分の日が重要な基準点として考えられていたかが、わかろうと言うものですね。

 

ちなみにペルシャ文化圏では、イスラム化が進み、ヒジュラ暦が公式の暦になりましたが、農耕作業など季節感を求めるものにはペルシャ暦の方が都合が良い為に、今でもペルシャ暦が使用されているのだそうです。

 

なんだか日本でのグレゴリオ太陽暦と高島暦の関係みたいですね^ ^


余談ではありますが、ゾロアスター教の善悪の二元論、光・火・水・空気・土の5元素の考え方は、私達がタロットカードやトランプ、ホロスコープでお馴染みのギリシャ四大(4エレメント)の考え方にも、影響を与えたと考えられているそうです。