気学から観る憲法改正−①−



予てからいろいろな憶測が飛び交っていた都知事選も終わり、参院選の結果としての、今後の国会の行方に世間の関心が戻る中、天皇陛下が生前退位の希望を示されるなど、憲法改正に改めてスポットライトが当てられています。

自民党は九紫火星ですから、今年は旧弊を改める年回り。(これで言うと百合子の乱こと小池百合子氏の都知事選の強行出馬は、ご本人よりも、自民党の運勢で動いたという見方も出来ますが。)

とは言うものの民主党と維新の党が合併して生まれた民進党の本命星は二黒土星。(民主党も二黒土星だった。)
まだ合併して間も無いので、今後数年は月命星の一白水星の影響が強く出てマイナスイメージの払拭に時間と労力を取られる一方で、下手をすると来年あたりつまづきかねません。

ちなみに今までの日本の野党は殆ど二黒土星です(苦笑)。これ、奥さんや母親を表す星(野球で言えば、キャッチャー)なので、星の性格から言うと本来は政権政党の資質では無いんです。民主党も二黒土星でしたから。でも他の星の政党は何故か長続きしなかったり、勢いを失ったり。

じゃあ自民は・・・?と言うと先述の通り九紫火星。月命星は五黄土星で黄帝(※)の星なので、一応政権政党として出発しているんですが、本命星の九紫火星ってのは、鑑定とか分析って意味があって、目立ちたがり屋ではあるけれど、いわゆる王位やボスの星ではないんですね。

どっちかって言うと武将に対する軍師とか、国王に対する宰相とか。後は派手な事柄もこの星の管轄に入るので、俳優とか。俳優は監督や演出家の指示に従って演じるわけですから、その延長で考えると傀儡国家(政権)なんてのも、案外この星の管轄に入るのかもしれないですね。

蛇足ながら戦後日本の誕生を憲法公布時と見なすなら、戦後日本を表す星も九紫火星です。

月命星が公的な影響力を発揮するのは誕生後せいぜい5〜6年ですから、(自民党結党後の)この時期だったら自民党の党是である憲法改正は達成出来た可能性もあります。

ただその時期に出来なかったということは、気学的には自民党にとっては、既に憲法改正の機は逸しているということになるのかもしれません。(その影響で解釈改憲の積み重ねしか出来なかった?)

日本は米国の属国だとか、植民地みたいなものだと揶揄する人もいますが、占領地時代に出来た憲法を引き継いで使っている以上、日本の国家としての性質や在り方が占領地的になるのは致し方ないことかもしれません。

現行の日本国憲法が優れたものであるだけに、これはジレンマをもたらしてもいるわけですね。

                       ・・・

※; 黄帝とは、古代中国における伝説の皇帝達、「三皇五帝」のひとり。「三皇」の治世を継ぎ、中国を統治した「五帝」の、最初の帝である。東洋医学における重要人物のひとりでもある。